都史考察

都史等について、気になったことの考察やメモ。文献調査に基づく個人的な意見ですので、特定の組織等の見解ではありません。

04 都庁における庁議の変遷

都庁における庁議の変遷は、進藤兵(1995)「都庁におけるトップ・マネジメント―庁議方式と企画調整部局の制度史分析」御厨貴『シリーズ東京を考える3 都庁のしくみ』都市出版に詳しい。しかし、1996年以降の庁議及び類似の会議体については、情報がまとまっていないため、以下に都政新報紙や諸規則の情報を加え、簡潔にまとめる。(資料が十分でない箇所もあるため、誤りがあればご指摘いただきたい)

 

安井都政:庁議を発足。「庁議要綱」(1949)、「庁議規則」(1957)

東都政:第二次「庁議規則」の制定(1960)

    鈴木副知事による庁議の拡充強化→庁議・首脳部会議

    第三次「庁議規則」の制定(1964)→庁議・首脳部会議・調整会議

美濃部都政:「政策会議規則」(1976)→政策会議・幹事会議・庁議・特定議題を扱う政策会議

鈴木都政:「首脳部会議規則」(1979)→首脳部会議・幹事会議・特定の議題を扱う首脳部会議

     第四次「庁議規則」(1985)→首脳部会議・調整会議・庁議

石原都政:「政策会議規則」(1999)→政策会議・庁議

舛添都政:政策会議・庁議・首脳部会議

     (補佐官の設置(2014、補佐官会議)→首脳部会議に)

小池都政:「都庁マネジメント本部規則」(2016)→都庁マネジメント本部・庁議